2023年12月23日横浜国立大学教育学部で特別支援学校教員を目指す学生の皆さんを対象に「未来を創る授業」を開講させて頂きました。
講師は森悠輔さんとお母さんの幸子さん。
森悠輔さんは脳性麻痺の双子の兄として生まれました。
現在横浜市立上菅田特別支援学校高等部の1年生です。
切迫早産で生まれた悠輔さんは生まれた時から右手と右足が動きません。
車椅子で生活しています。
しかし今までに多くのことに挑戦してきました。
「車いすラグビー」「チアーダンス」「大使館でのスピーチ」…..
そんな彼の夢は「タクシー運転手になること」です。
その夢に向けて一歩一歩前に進んでいます。
学生さん達にはまず彼とお母さんのバックグランドを知って頂きました。
感想そして質疑応答に後、皆さんには次の問いを投げます。
「皆さんは悠輔くんと一緒に何ができますか」そして「皆さんは悠輔くんの為に何ができますか」
特別支援学校教員を目指す学生ならではの答えがたくさん出てきました。
印象的だった学生の提案をご紹介させて頂きます。
それは、「移動支援サービスのサポートをしたい」というものでした。
これだけではわかりづらいと思いますので、背景含め、簡単にご説明させていただきます。
悠輔さんのような'移動することに困難を抱える方'は公的支援で、移動支援のサービスを受けられます。
但し申し込み手続きを一週間以上前にしなければ予約を取れないこと、仮に一週間以上前に行ったとしてもサービス事業者の深刻な「人手不足」で予約が取れないことが多いこと等の理由で移動支援サービスを実際には受けづらいという現実があります。
このことを知った学生の一人が、教育学部で特別支援教育を受けている立場から、自身の将来のキャリアの為にも、移動支援をサポートしたい、そのことを通じて障がい児のニーズ、課題を知り、自身の将来のキャリア育成に活かしたい、という提案がありました。
双方にメリットがある素晴らしいアイデアではないでしょうか。
2023年9月から始めさせて頂きました「未来を創る授業」を本日までに21クラスで開講させて頂きました。
回を重ねるたびに新しい発見があることに驚きと喜びがあります。



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